自分を責めすぎてしまうとき

生きづらさ

仕事量が多すぎて責めてしまう自分

僕が自分を責めすぎてしまうのは、仕事をこなせなかったときだ。特に、終わりの見えない量の業務を抱えて、どう頑張っても間に合わないと分かっていながら「自分の力不足だ」と思ってしまう瞬間が多い。上司からは「誰でも無理だ」と言われることもあるのに、自分の中では「やりきれなかった=怠けた」と解釈してしまう。

自分を責める心理の背景

なぜ過剰に自分を責めるのか。僕の場合、母子家庭で育ち、「母に迷惑をかけてはいけない」「母のために人より頑張らなければならない」という気持ちが強かったと思う。その延長で社会人になっても「任された仕事は絶対にやりきらないといけない」と思い込んでいた。だからこそ、仕事量が明らかに多すぎても「自分がダメだから終わらない」と受け止めてしまう。

責めすぎることで心身に起こる悪循環

仕事量が限界を超えているときに自分を責めすぎると、心も体も壊れてしまう。僕は過去に、毎日深夜まで働いても仕事が減らず、休日も頭から離れない状態が続いたことがあった。結局は集中力が切れ、効率が落ち、かえって処理できる量が減っていった。責めるほど生産性が下がるという悪循環に陥るのだ。その結果、心が壊れてしまい会社を休むことになった。

自分を責めすぎるときの対処法

僕が効果を感じた方法の一つは「仕事の量を数字で把握すること」だった。感覚で「自分がダメだ」と思うのではなく、タスクをリスト化し「これは物理的に終わらない量だ」と可視化すると、自分のせいではないと理解しやすい。また、同じ状況で同僚や後輩が抱えていたら何と言うかを想像してみるといい。きっと「これは無理だから助けを求めた方がいい」と声をかけるはずだ。自分に対しても同じ優しさを向けることで、責めすぎる気持ちが和らいだ。

他人と比べてしまうことで強まる自己否定

前に優秀な人を見て「あの人は残業もせずに回せているのに、なぜ自分はできないのか」と比べてしまったこともある。だがよく観察すると、僕が見ていた人は周りに仕事を振ることで自分の仕事を減らしていた。ただし、仕事を振る以上、仕事を振られる側からは快く思われていないことは明白だった。それでも上司からは「効率よく成果を出す人」として評価されていた。
確かに仕事を振るのも能力の一つだとは思うが、自分がやるべき仕事まで周囲に任せていたので、僕としては「それは違うのでは」と感じていた。僕は自分を犠牲にしても周りに嫌われたくないと思ってしまう性格なので真似はできなかったが、正直いってそういった割り切りができることは羨ましいとも思った。

真面目で責任感の強い人ほど苦しむ

大量の仕事を抱えて苦しむのは、真面目で責任感のある人だと思う。だからこそ「自分が悪い」と思い込み、限界を超えて働いてしまう。僕もそうだった。だが、責任感が強いからこそ長く働き続けるために「自分を守る」ことが必要だ。休むことや人に頼むことは怠けではなく、持続して成果を出すための選択だと思うようになった。

自分を許すことが本当の成長につながる

「今日はこれ以上できない」と認めることは、かつての僕にはできなかった。だがあるとき、無理をして体調を崩し、かえって周囲に迷惑をかけた経験がある。そこから「できなかった自分を責めるよりも、できなかった理由を分析して改善する」方がよほど成長につながると学んだ。なんなら「自分のせいではなく、仕事を割り振った人の責任だ」と考えるくらいでちょうどいいのだ。自分を責めて立ち止まるのではなく、自分を許して次に進む。その切り替えが重要なのだと思う。

まとめ:責めるより助けを求めよう

仕事量が多すぎてこなせないとき、自分を責めるのは自然な反応だ。だが、それは心身を削るだけで何も解決しない。大事なのは「自分が怠けているのではなく、量が多すぎる」という事実を認め、助けを求めたり優先順位をつけたりすることだ。僕は今でも自分を責めそうになるが、そのたびに「ここまでやったなら十分」と言い聞かせている。責めるよりも前に進むために、まずは自分を守る勇気を持つことが大切だ。

楽にいきましょう。

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